「失敗の本質」語録

書籍「失敗の本質」の名言・語録11件



「いかなる軍事上の作戦においても、そこには明確な戦略ないし作戦目的が存在しなければならない。目的のあいまいな作戦は、必ず失敗する。それは軍隊という大規模組織を明確な方向性を欠いたまま指揮し、行動させることになるからである。本来、明確な統一目的なくして作戦はないはずである。ところが、日本軍では、こうしたありうべからざることがしばしば起こった」
『失敗の本質』(第2章)


「情報、諜報の活用という点では、米軍に比べ決定的に劣っていた。個々の戦闘では米海軍と同程度もしくはそれ以上の攻撃力を擁していた日本海軍が敗れた原因の一つがここにあった」
『失敗の本質』(第2章)


「第一次世界大戦において見られたような本格的近代戦の実戦的経験を持たない日本軍は、物力の意味を理解していなかった。弱体もしくは少数の戦車、航空兵力、砲兵力をもって、ソ連軍が構築した近代式陣地を突破しようとしたのは本来無理であり、結局攻撃部隊はソ連軍兵砲の猛射を浴びて大損害を出し、攻撃は停頓した」
『失敗の本質』(ノモハン事件)/村井友秀(軍事史専門家)


「作戦目的の二重性や部隊編成の複雑性などの要因のほか日本軍の失敗の重大なポイントになったのは、不測の事態が発生したとき、それに瞬時に有効かつ適切に反応できたか否か、であった」
『失敗の本質』(ミッドウェー作戦)/鎌田伸一(防衛大学校教授)


「米海軍情報部は多大の努力を払って、日本海軍の暗号解読に成功したのに対し、日本海軍は米海軍の暗号が解読できず、傍受した通信の解析を中心に状況判断をお行っていたにすぎない」
『失敗の本質』(ミッドウェー作戦)/鎌田伸一(防衛大学校教授)


「失敗の原因は、情報の貧困と戦力の逐次投入、それに米軍の水陸両用作戦に有効に対処しえなかったからである。日本の陸軍と海軍はバラバラの状態で戦った」
『失敗の本質』(ガダルカナル作戦)/野中郁次郎(経営学者)


「大本営のエリートも、現場に出る努力をしなかった」
『失敗の本質』(ガダルカナル作戦)/野中郁次郎(経営学者)


「組織のなかでは合理的な議論が通用しなかったし、状況を有利に打開するための豊富な選択肢もなかった。それゆえ、帝国陸軍の誇る白刃のもとに全軍突撃を敢行する戦術の墨守しかなされなかったのである」
『失敗の本質』(ガダルカナル作戦)/野中郁次郎(経営学者)


「人間関係や組織内融和の重視は、本来、軍隊のような官僚組織の硬直化を防ぎ、その逆機能の悪影響を緩和し組織の効率性を補完する役割を果たすはずであった。しかし、インパール作戦をめぐっては、組織の逆機能発生を抑制・緩和し、あるいは組織の潤滑油たるべきはずの要素が、むしろそれ自身の逆機能を発現させ、組織の合理性・効率性を歪める結果となってしまったのである」
『失敗の本質』(インパール作戦)/戸部良一(歴史学者)


「『日本的』精緻をこらしたきわめて独創的な作戦計画のもとに実施されたが、参加部隊(艦隊)が、その任務を十分把握しないまま作戦に突入し、統一指揮不在のもとに作戦は失敗に帰した。レイテの敗戦は、いわば自己認識の失敗であった」
『失敗の本質』(レイテ海戦)/寺本義也(経営学者)


「相変わらず作戦目的はあいまいで、米軍の本土上陸を引き延ばすための戦略持久か航空決戦かの間に揺れ動いた。とくに注目されるのは、大本営と沖縄の現地軍にみられた認識のズレや意思の不統一であった」
『失敗の本質』(沖縄戦)/杉之尾孝生(戦史研究家)
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